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静岡県島田市 体験型フードパークKADODE OOIGAWA 実施設計
2015年から進めてきた大井川農業協同組合、島田市、大井川鐵道株式会社、中日本高速道路株式会社の4者連携による新東名島田金谷IC周辺賑わい交流拠点プロジェクトも、基本構想、基本計画、実施計画、基本設計を経て、いよいよ最終段階の実施設計へ。
2020年秋開業を目指して施設名称を「KADODE OOIGAWA」に決定し、ロゴマークをデザイン。交通の結節点である新東名島田金谷IC周辺の新たなランドマークとして、大井川流域の緑茶と農産物、そして観光の魅力を発見・発信・創造する「緑茶と農産物の体験型フードパーク」を目指す。
同時に「KADODE OOIGAWA」の賑わい創出と大井川流域の観光事業活性化を目的にした大井川鐵道新駅設置について、大井川農業協同組合、島田市、大井川鐵道株式会社の間にてようやく合意。今後協議を重ねて新駅開設の届け出や駅名、運行計画の立案などを進めていくことに。
5年前には夢物語だったプロジェクトが、一段一段ゆっくりとだけれど着実に階段を登ることで、会社も立場も年齢も違う多くの仲間(こう言ってしまっては失礼な方々もいるけれど、このプロジェクトにおいては本当に仲間という他ない)に巡り会うことでここまで来られた。ただオープンはあくまでもスタートライン。まずは確実なスタートが切れるようにこれまで同様に一段一段階段を登っていくしかない。
◼︎施設ネーミング
大井川農業協同組合、島田市、大井川鐵道株式会社、中日本高速道路株式会社の4者連携事業であることや交通の結節点であるという立地を踏まえ、大井川流域の農業と地域交流の玄関口に相応しい新たなランドマークとして、上質な時間や地域の魅力を体感できる出会いの場でありたいという想いを込めている。
◼︎施設のネーミング
施設ロゴには「ご縁」を大切にすべての出会いと旅立ちを祝い続けたいという想いを円に込めた。またなるべく空きをなくす(空きない=商い)太字の採用や「出」を大井川の「お」に似せる遊びゴコロ、美しさや丁寧さを表現するために丸みを帯びさせる「むくり」形状なども取り入れている。色味は蒸されたばかりの鮮やかで発色の良い茶葉を想像させる深緑色とし、大井川流域の豊かな自然の景色とも重ねている。
◼︎トコナツ歩兵団の関わり
大井川農業協同組合、島田市、大井川鐵道株式会社、中日本高速道路株式会社の4者連携の調整、プロジェクト全体のプロデュース(コンセプトメイキング、基本・実施計画、基本・実施設計など)を、運営会社であるKADODE OOIGAWA株式会社と議論を重ねながら行っている。プロデューサー、プロデューサー補、空間デザイナー、プランナー、建築家、グラフィックデザイナー、イベントプロデューサー、ランドスケープデザイナー、リーシング担当など多岐に渡るチームを編成してプロジェクトを進行中。
◼︎施設概要
計画名称 :島田金谷IC周辺賑わい交流拠点整備
施設名 :KADODE OOIGAWA
施設構成 :農産物直売、カフェ、子供の遊び場、テナント、レストラン、(仮)大井川流域観光拠点
開業時期 :2020年秋
所在地 :静岡県島田市竹下・横岡新田地内
施設規模 :施設延床面積 約5,200㎡
駐車場台数:約550台
トコナツ歩兵団:
プロデューサー:渡部 祐介
プロデューサー補:佐藤 博喜(空間編集舎)
基本構想:本田博通(スコープ)
建築設計:アザミ(アザミプラン)
アートディレクション&グラフィックデザイン:前川ゆういち&あきこ(まゑむき)
サインデザイン:安倍 豊 & 本田博通(スコープ)
チームトコナツ:
内装設計&デザイン:田村 憲明(乃村工藝社)
プランニング:乃村隆介(乃村工藝社)
テナントリーシング:西本 彩(乃村工藝社)
外構設計:古内 時子(ふるうち設計室)
設計協力:
乃村工藝社/東宝映像美術/岡部/スコープ
共同プロデュース:大井川農業協同組合、島田市、大井川鐵道株式会社、KADODE OOIGAWA株式会社
特別協力:中日本高速道路株式会社