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東京駅グランスタ 販促CPN「年末年始特別企画 動く浮世絵」with 瀬川三十七
東京駅グランスタ2016-2017の年末年始特別企画として「動く浮世絵」(歌川広重「名所江戸百景 する賀てふ」東京駅グランスタ版)をプロデュース。
東京駅のアイデンティティの表現方法として、いつかやりたいなと思い続けていたのが、江戸時代後期の浮世絵師・歌川広重の代表作「名所江戸百景」(画像提供:太田記念美術館)の「する賀てふ」。東京駅にほど近い日本橋の町並みと大きな富士山を描いており、正月の、なんとなく背筋がピンとする、凛とした佇まいを持つ大好きな作品だ。
その「する賀てふ」を、様々な企業とのコラボレーションで注目を集める浮世絵動画作家・瀬川三十七氏と組むことで、現代の東京駅を融合して、新幹線、酉年にちなんで鶏を動かそうというのが今回の企画である。
東京駅改札内地下1階のグランスタ「銀の鈴広場」で12月26日(月)から1月9日(月)まで公開するほか、メインビジュアルとして「EKINAKA STYLE vol.29」や館内装飾にも使用した。
また得意とする言葉あそびも館内あちこちで実施。
よそのヒヨコを褒めることは、うちのヒヨコをけなすことだ。(加藤清)
まともではない鶏の相手を まともにすることはない(伊達酉旨)
産めば成る 産まねばならぬ 何事もならぬは鶏の産まぬなり(上杉酉山)
親鳥の弱点を指摘するな(黒田酉兵衛)
恩義を忘れ、私欲を貪り、親と呼べるか(真田酉村)
東京駅で最初に浮世絵を使ったのが2015年の七夕企画。
その時も歌川広重「名所江戸百景」の「市中繁栄七夕祭」を使った。その時は富士山を東京駅に置き換えるという「浮世絵を加工する」実験を行ったが、これが意外と好評であった。どうも東京駅と浮世絵の相性が良さそうだと気付き、その次にトライしたのが昨年2015-2016に行った月岡芳年「玉兎 孫悟空」の立体表現である。これが爆発的にリツイートされ、多くのゲストが写真撮影に訪れることとなった。そして今回の東京駅×浮世絵の第3弾「浮世絵を動かす」ということに繋がった。
お正月に東京駅を訪れるゲストにお正月気分に浸ってHAPPYになってほしい。
今回も多くのゲストが足を止めて浮世絵に見入ってくれた。
皆を幸せにでき、ついでにグランスタで買い物をしていってくれたら、僕らも幸せなのである。
(歌川広重「名所江戸百景・する賀てふ」)
歌川広重(1797-1858)は江戸時代後期に活躍した浮世絵師です。代表作「名所江戸百景」の「する賀てふ」ではシンメトリーで自然な遠近法を使って表現された日本橋に町並みと大きく描かれた富士山が印象的です。(画像提供:太田記念美術館)
(瀬川三十七について)
(プロフィール)1988年富山県生まれ。東京大学文学部卒業。JAPAN MENSA会員。 2011年ケーブルテレビ「J:COM」に入社し、2015年退社。2015年、GIFアニメーション「動く浮世絵」シリーズをTwitterに投稿し、話題となる。同シリーズは、GIFアニメーションコンテスト「the GIFs 2015」において、優秀賞を受賞。その後、各企業とコラボレーションした動く浮世絵作品を制作している。
企画:株式会社鉄道会館/トコナツ歩兵団
プロデュース:トコナツ歩兵団(渡部、安部、本田)
制作:株式会社スコープ
映像協力:瀬川三十七
画像提供:太田記念美術館